P6

皆が落っこちて気絶していると、『お米くん』を呼ぶ声がします。
『お米くん』がうっすら目を開けると,大好きな『あきたこまちちゃん』の顔がみえます。
(そうか〜、ぼくはとうとう死んだのかぁ〜。でも、最期に『あきたこまちちゃん』の顔が見れてよかった。
うっすらと考えていると、パパ、ママの声も聞こえてきます。
しかも、思いっきり身体をゆすられています。
目がはっきり覚めると、皆が自分を心配そうに覗き込んでいます。
(帰って来たの?)
ようやく、『お米くん』の頭がすっきりしてきました。
「お帰り〜〜〜。」
『あきたこまちちゃん』がぎゅう〜っと『お米くん』に抱きつきます。
「良かったですね。」
『コシヒカリ様』がやさしく肩に手をかけてくれました。
「ここに、皆が楽しく暮らせるお米タウンをつくろう。」
『コシヒカリ様』が皆に宣言していると、民衆の中から美しいお米が現れました。
「お待ちしておりました。」
なんと、その方は『コシヒカリ様』の婚約者、『ひとめぼれ姫』でした。
実は、行き先が決まった時に、『博士』がかぶと虫を使って電報を打っていたのです。
「うむ。」
『コシヒカリ様』も照れながら、『ひとめぼれ姫』の手を取りました。
その光景をみた、『きらら397』はショックをうけました。
実は、以前『ひとめぼれ姫』に告白したのですが、
「やばんな人は嫌いよ。」
とふられてしまったのです。
『きらら397』はショックのあまり、放浪の旅にでたのであります。
めでたしめでたし

       


|


このサイトの運営はCHIKOです。
(C) 2003 CHIKO